2018​​​​​​​
「Spirit」
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士1年


観客とパフォーマーの新しい関係を生み出したい。
例えば、観客は観るだけでなく、観客自身がパフォーマーになるような。
そんな思いから、観客の感情の状態によって、お茶の味が変わるプロトタイプ”Spilit”を制作した。
お茶は、古くから薬のような心を落ち着ける飲み物として人々に寄り添ってきた。茶の湯は、亭主と客人が身分無くお茶そのものを愉しむコミュニケーションの場であり、エンターテイメントであった。
そんな“お茶”にテクノロジーを加えてみたいとプロトタイピングが始まった。

観客は、Pupil Labs(眼鏡型アイトラッキング)を装着し、パフォーマンスを見る。その感情情報を分析し、感情に合った種類のお茶っ葉が選択される。ししおどしによって湯飲みに流され、ダンサーがそのお茶を飲む。

結果 
ししおどしは、ピタゴラスイッチ的テクノロジー装置としての魅力がある。
お茶の匂いが空間に広がることで、観客・パフォーマーの境界を溶かし、一体感を生み出していた。​​​​​​​​​​​​​​

コンセプトデザイン、プロダクトデザイン、ししおどし創作、石拾い、Arduino操作、Pupil labs実験台、映像撮影/編集 担当




ダンサー×観客×心拍センサー
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士1年
研究途中

コンテンポラリーダンスは、よく分からないと耳にする。
確かに、何を感じれば良いのか、どう観れば良いのか、観方が自由なジャンルである。
感じたままに!と言われても感じ方が分からないのだから、暖簾に腕押しだ。
そこで“観方”にテクノロジーを加えてみたいと研究が始まっている。

鑑賞中、観客は心拍センサ(Pulse sensor)を手に持ち、その観客の心拍データとプロジェクターに映し出される映像とを連動させる。ダンサーは、そのリアルタイムで変化する映像を見て踊ることで、作品そのものも変化していく。

結果
観客:何かテクノロジーを持って鑑賞することで、自ら作品に参加している興奮を覚えた。
ダンサー:観客の心拍数を変化させようと踊って、観客との一体感を感じた。​​​​​​​
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